第3回 札幌新陽高等学校 全道ICT研修会
開 催 要 項
1.テーマ
 IT先進国「台湾」から日本が学ぶ プログラミング教育セミナー
”最先端のプログラミングを学び、生きる力を養う”
・・・台湾留学サポートセンター(主催)
・・・札幌新陽高等学校高校(共催)

2.対象
 中学・高等学校教員 北海道ICT研修会(北海道ICT連絡協議会会員) その他
3.講師
 一般社団法人 台湾留学サポートセンター センター長 安蒜順子様
 台湾から来日する大学教授
 (情報学部:張 欽智(チョウ キンチ)博士・・・中華大学、国立高雄大学、義守大学、中国科技大学等)
4.開催日時/会場
①旭川 2019年5月18日(土)17:30〜20:30
 旭川市大雪クリスタルホール
②札幌 2019年5月19日(日)13:30〜16:30
 TKP札幌ビジネスセンター赤レンガ前 はまなす
③仙台 2019年5月26日(日)13:30〜16:30
 TKPガーデンシティ仙台 30F ホール30A
5.先着 150名(各会場)
6.費用 1名 2,000円 (北海道ICT連絡協議会会員は1名 1,000円)
7.申し込み
・申し込みフォームはこちらから。
・開催要項(ダウンロード用)はこちらから。
・ご不明な点がございましたら、
本校 ICTマネージメント担当:脇本(Tel:011-821-6161) までお問い合わせください。

 
台湾留学サポートセンター センター長 安蒜順子
■プログラミングセミナー事前情報 台湾留学サポートセンターより
1. 多くの学校で取組んでいるLEGOやscratchを使ったビジュアルプログラミングは幼稚園~小学校低学年向なので、中学生向にはgoogleが開発したblockly・高校生向にはpythonを教えたい。
2. 台湾では30年前からプログラミング教育を始めているが、今では小学校から大学まで文理問わずに皆がプログラミング教育を受けることが義務化されている。
IT先進国フィンランドでは国民の1%がAI教育を受けることを目標にしている(詳細は以下の記事を参照)
https://news.goo.ne.jp/article/gigazine/trend/gigazine-58759.html
台湾でもプログラミング教育を国家戦略として位置づけているため、教員や社会人の再教育が行われる。
既に教員再教育のためのプログラムも出来ている。教員の再教育システムはe-learningで教えられる。
3. 日本の現状は、欧米でのcomputer scienceの学位を持った方が殆どいないため、最先端であるべきIT教育の内容が3周遅れと言われるほどに後塵を拝している。そこで台湾の教員を日本に招聘し、中高生の指導をしてもらうことになっている。日本でのAI人材輩出は年間200-300名と聞くが、台湾では年間1万人を輩出。
情報学部の教授も日本での勤務に1年交代で就くことになっており年間100名を日本に招聘する。
日本でも100万人規模でAI教育を施すべく、小中高に専門人材を配置すると報道されたが、AIをどう活かせるかを考えられる人材育成が求めれらることになる。
4. プログラミング言語のPythonは台湾の高校生が既に学んでおり、少ないコード数で書ける判りやすい言語であることから先ずはこちらから教える。大学の専門課程に進んでからC言語を基礎から教えることになる。
5. 上記の内容を網羅した教材が日本にないため、能力ある生徒にはall Englishで教えることが効果的。
生徒の英語力が足りない場合も考慮して、日本語版の教科書も作成中。
台湾から来日する大学教授 張 欽智(チョウ キンチ)博士 プロフィール■
中華大学は、台湾の人工知能研究を進める先端的な大学です。
学長は元台湾新幹線会社の社長、台湾教育部の大学部門トップを務めていた方。
協力先である国立高雄大学の副学長、この方も台湾で人工知能研究者で中華大学OBです。
台湾の情報学部教授はほぼ全員が欧米でcomputer science の博士号を取得しています。
来日される教授ももちろんアメリカで博士号を取得し、アメリカのIT企業で勤務されていました。
今、台湾でも小中高から大学まで学部を問わずにプログラミング教育を受けさせることになりました。
台湾の教員のこの分野における再教育を担っているのが中華大学であり、今回来日される教授がその中心となります。
社会人の再教育をも担う教育制度を整えたわけですから、北海道の教員方にも学ぶべき点は多いと思います。
文理問わずに今後は教員もITの知識を増やして頂きたいと願っています。
■開催に至る経緯■
 3月27日付の新聞報道によると、日本政府が策定する「AI戦略」では
理系や文系を問わず全大学生がAIの初級教育を受けるように大学に要請し、社会人向けの専門課程も大学に設置するとのこと。
ビックデータやロボットなど先端技術の急速な発達で、AI人材の不足が深刻化しているため、政府が旗振り役となり日本の競争力強化する方向だそう。

 既に小学校~高校までにプログラミング授業が導入されることが決定していますが、この授業を台湾人教師に担ってもらったら良いのではないかと言う提案をさせて頂きます。
 アジアでのIT先進国は、シンガポール、韓国、中国、台湾ですが、その中でも台湾人教師は日本との親和性も高く教師としての質も高いことから、台湾の大学の協力を受け日本に100名の情報学を学んだ教師を派遣して頂くことになりました。
 協力をして下さる大学は、国立高雄大学(副学長がAI専門家)、国立雲林科技大学、中華大学(文理融合の新たな学部を創設して下さる)など欧米でcomputer scienceの博士号を取得した方々が協力して下さいます。
 台湾のデジタル大臣である唐鳳さんは2年前にapple顧問を辞め、台湾に戻り母国のデジタル化を推進していますので、今年度より高校までの義務教育ではプログラミングは必須科目、大学でも文理を問わず学ぶことになりました。
 3月末に小~大学の電脳授業を視察しましたが、高校生はpython,大学からはC言語からみっちり指導していました。
台湾の子供達はその殆どがデジタルネイティブですので、誰もが上手にキーボードを操れます。
台湾に進学した日本人留学生達1000名が、苦労しているのはパソコンと英語力の無いことだと判っていますからぜひ中高生のうちに基礎基本から教え、AIを操れる人材育成をすべきだと考えています。
先ずは台湾で使っている教科書を導入し、中高生の育成から始めたいと考えております。

 台湾の大学と言う人的資源を活用させて頂いての「IT人材育成」に関してのセミナーですので、専門分野を問わず教員の皆様にご参加頂きたいと願う次第です。
 皆様の参加をお待ちしています。