先日、北海道大学 守屋淳教授を本校にお招きして、授業研究会を開催いたしました。守屋先生は、教育心理学・現象学的実践的教育研究をご専門とされており、全国の学校で授業研究をされています。
守屋先生の研究内容についてはこちら↓
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教師は、生徒の学びのために日々授業を改善して、その質を向上することが求められています。かつて、私たち教師が認識する授業研究会とは、「教師がどのように授業を展開するか」に視点が置かれており、生徒を見ることに視点を置いている先生は少なかったのかもしれません。
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改善や質の向上を目的とした時、どうしても教師の「話し方はどうか」、「動きはどうか」、「板書の仕方はどうか」、「進度・難易度はどうか」という視点で議論をしてしまいます。
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ですが、今回の守屋先生に行っていただいた研究会では、「子どもが学ぶ主体であり、それを支えるのが教師の役目である」という考えのもと、授業中の「生徒の学びの様子を見てとること」に目的をおいて実施されました。コロナウィルス感染拡大防止への観点から、授業観察はライブ配信と直接参観のハイブリッド形式にしました。
その後、守屋先生が撮影した映像を見て教職員を対象とした分析会を行いました。授業中は、守屋先生のカメラはもちろん、ライブ配信のカメラも教師を撮影していません。目的は「生徒の学びの様子を見てとること」だからです。守屋先生の研究会では、学びの主体が生徒であり、生徒のための学校なのだと改めて気づかせていただいた1日となりました。
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この貴重な機会を、これからの実践に活かしてより良い授業を展開できる学校を目指していきたいと思います。