人物多様性とルールメイキング

新陽高校では、この度『生活指導規定』を廃止し、新たに『学校生活規則』を策定します。現在の生活指導規定は、創立当初からの規定をベースに改定してきたもので、これまで大幅な見直しはされていませんでした。そこで今年度、本校の教育理念とビジョン2030を踏まえて、一から見直しを行いました。

見直しの1番の理由は『人物多様性』を実現する校則にするためです。

近年、ブラック校則の廃止や生徒主体のルールメイキングなど、校則改革に関わる動きが全国で起きています。新陽ではなぜ、何をどうやって見直したか、これからどうしていこうとしているかについて、赤司校長のnote「週刊新陽」で詳細を記録しています。noteや本投稿を通じて、生徒や保護者の皆さん、地域の方々にご理解いただくとともに、すこしでも全国で校則を見直そうとしている人たちのヒントになれば幸いです。

生活指導規定から学校生活規則へ

以下が本校の新しい学校生活規則になります。根本的な見直しに伴い、「多様な生徒が自由に、安心安全に学校生活を送るためのルール」として名称も変えました。まず前文で、目的、前提となる考え方、そして規則の運用に関する位置付けを明確にしています。(これまでの規則には目的等は明示されていませんでした。)

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1. 規則の目的

本規則は、札幌新陽高校の多様な生徒および教職員が、お互いに自由かつ安心安全に学校生活を送ることを目的として定める。

2. 規則の前提
◎ 新陽の教育方針に沿うものとする。
・すべての生徒の「教育を受ける権利」を守ることを大前提とする
・「本気で挑戦し自ら道を拓く人の母校」として、グラデュエーション・ポリシーを踏まえた生活指導を行う
・ビジョン2030「人物多様性」の観点を大切にする
◎ 自分および周りの自由を奪ったり迷惑をかけたり、安全を脅かすことはしない。
◎ 法律違反または、法律違反に関わることをしない。(風営法及び道条例によって禁止されていること等)

3. 規則の位置付け
◎ 本規則は、本校の生徒としてひとしく守るべきものとする。
◎ 定期的かつ継続的に教職員および生徒により見直し(追加・削除・修正)を行う。

4. 本規則は2022年4月1日より実施する。

●制服について
指定された制服を着用する。
なお、式典等には正装で参加することとする。
※正装については別紙参照

●通学用靴について

通学用靴は非常時の避難に支障をきたすため、サンダル、クロックス系は禁止とする。

●運動着・上靴について

運動着・上靴は本校で指定したものに限る。

●持込物について

危険物など学校生活に必要ないものの持ち込み禁止

●自転車通学について

自転車通学は学校が定める期間内で認める。

●運転免許について

生徒の自動二輪及び四輪免許取得に関しては在学中認めない。
ただし、四輪免許に関しては進路指導の一環として認める場合がある。

●アルバイトについて

次の条件を満たす場合に認める
・学業が優先であること。
・事前に学校に届け出て指導を受けること。
・22時までに帰宅できる時間内であること。

●外泊について

旅行を含めた外泊は保護者の承認を得ること。
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なお、新しい学校生活規則には身だしなみに関する項目がありません。ルールではなく、本質的な対話の中で生徒自身が整えていくものと考えているからです。

〜なぜ校則を見直したのか〜

校則見直しプロセスの記録

今回の校則見直しにおけるプロセスは、教員が新しい案を提案し生徒と保護者の方々へ代案等のコメントを募る、という形で進めました。スケジュールは以下の通りです。

2月7日:生徒指導部より新案提示
2月18日:新案の生徒・保護者への公開&代案の受付開始
2月21日:評議委員会(生徒)
2月24日:校則カフェ(生徒)
2月25日:校則カフェ(生徒)
2月28日:代案受付締切、評議委員会(生徒)
3月7日:代案コメント等を反映した新規則の完成
3月10日:管理職決裁
3月14日:確定した新規則の教職員への共有
3月16日:確定した新規則の生徒・保護者への公開
4月1日 :新規則の運用開始

新陽高校が目指すのは、「持続可能な社会を目指して、生徒・教職員・社会が協創する」学校です。校則についても、生徒や保護者の皆さまそして地域の方々と「協創」していきたいと思っています。今後ともご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

〜赤司校長のnoteはこちら〜