札幌新陽高等学校 第65回入学式 校長式辞
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、新入生のご家族、関係者の皆さまにも、心よりお祝い申し上げます。
本日、第65回札幌新陽高等学校入学式を執り行い230名の新一年生を迎えられたことを嬉しく思います。そして、皆さんが新陽高校を選んで、今日ここに来てくれたことに心から感謝します。
皆さんは、今どんな気持ちですか?これから始まる高校生活に期待を膨らませ、ワクワクしているでしょうか。あるいは、中学校とは違う環境に緊張したり、不安を感じたりしているでしょうか。
皆さんは本校の65期生となります。創立してから65年で社会は大きく変わり、新陽高校も札幌慈恵女子高校から共学になるなど様々な変化を経て今日に至ります。
一方、変わらなかったのが校訓『自主創造』にある『この道は自ら拓くべし』という精神です。
ますます変化が激しく先が読めないと言われるこれからの時代の中で、何を選んでどの道を行けば正解ということはありません。皆さんには変化に対応するだけでなく、自ら変化を起こしてより良い明日を創る人になってほしいと思っています。自分らしく生きるために、自ら学び続ける力を持ってほしいと思います。
では、そのために何が必要でしょうか。
それは、『問う人』になること。
新しい価値を生み出すとは、自分で問題を見つけたり作ったりしてその答えを導き出すこととも言えます。つまり自分で問いを立てられることが第一歩だと私は思います。
『問い』とは、たとえば
・なぜ高校に行くのか?
・入学式はなんのためにあるのか?
・自分はどのように学ぶのか?
・本当の友達とはなにか?
など様々です。
ここで、ある曲の歌詞の一部を読み上げます。
この歌、知っていますか。これは、ロックバンドRADWIMPSの「正解」という曲の歌詞です。
皆さんはこれまで、誰かが出した問題に答えることをたくさん経験してきたかもしれません。あるいは、既にある正解を早く正確に出すことを求められてきたかもしれません。
でも新陽では、この歌のようにあなただけの正解を探し求めてほしい。大人も知らない正解を、一緒に探させてほしいと思っています。
新陽高校の65期生である皆さんは、新陽の単位制1期生でもあります。一人ひとりが持つ問いとみんなで出す答えを積み上げて、新陽の新たな物語を一緒に創っていきましょう。
合格通知書に添えた、私からの文章を覚えていますか。そこには「入学したら、あなたの答えを教えてください。」と書いた問いが3つありました。
「高校で何を、どんな風に挑戦したいですか?」
「冒険してみたいことはありますか?」
「誰と学びたいですか?」
これらの問いに対する、あなたの答えをぜひ今度聞かせてください。
あらためて、入学おめでとうございます。教職員を代表し、皆さんを心から歓迎し、一人ひとり違う230通りの学びを全力でサポートすることをお約束して、私の式辞といたします。
2022年4月9日
札幌新陽高等学校長 赤司展子
(追記)RADWIMPSの「正解」は、1000 人の18 歳世代が1度限りの共演を果たすNHK主催のイベント「18祭(フェス)」から生まれた楽曲です。18歳の思いを受けて作られ、その世代に響く歌詞でもあり、卒業式に歌われることも多いそうですが、敢えてその歌詞を入学式で引用してみました。
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